さくらんぼは単品種では受粉しないため、いろんな品種を混在して植えなければなりません。
しかし、植えただけでは受粉はほとんどならなく、実際花粉を運んでくれる存在がいなければなりません。その存在が”蜂(はち)”になります。
その蜂にも種類がありとても可愛らしいので紹介していきます。
西洋みつばち
普段見かけるみつばちになります。都市部でも養蜂されている方もいらっしゃるくらい蜜をたくさんとってくれます。はちみつのほとんどは西洋みつばちのもの。
こちらの動画の巣は、毎年さくらんぼの花の時期になると養蜂家の方が置いて行ってくれます。
攻撃性があるので、あまり近づくことはお勧めしません。
ちょっとした晴れ間に
みつばちが飛んでくれていました。 pic.twitter.com/nvnsvS60As— 中川顕太朗りんご🍎さくらんぼ🍒をこよなく愛する山形のくだもの農家 (@kentalook) April 22, 2020
日本みつばち
日本に昔から居る在来種のみつばち。
西洋みつばちよりも少し小さく、お腹が黒っぽいのが特徴。採蜜の量は少なく、巣からよく逃亡するので飼うのが難しいです。養蜂としてやっているのは日本でもごく僅かです。
私もよく逃亡されまして、なかなか増やせないのが現状です。
とても穏やかな性格で、ほとんど刺しません。近くまで寄っても攻撃してくることはありません。
ただ、日本みつばちを飼い始めた頃一回だけ刺されたことがあります。それは、みつばちの巣を移動して、2日ぐらい経ってもなかなか出てこなかったので、何回か巣を叩いたら、一目散に私の顔をめがけて襲ってきたことがありました。
でも刺されたのはその一回きりです。何もしなければ刺すことはありません。
日本みつばちは元気に働いています。 pic.twitter.com/wKrnR75fUj
— 中川顕太朗りんご🍎さくらんぼ🍒をこよなく愛する山形のくだもの農家 (@kentalook) April 16, 2020
マメコバチ
こちらも昔から居る在来みつばち。
日本みつばちよりもさらに一回り小さく、針がなく刺しません。4月の桜が咲くころから飛び始めから5月一杯で終わってしまうという短い命です。
巣は、よく川沿いに生えている”ヨシ、アシ”を切ったものです。
藁ぶきの屋根に使われています。なので昔はいたるところにマメコバチがいたのですが、今はほとんど見かけなくなりました。唯一果樹園にあるくらいです。
温厚な性格で、針はなく襲ってきたりしません。ただ蜜を集めたりはしないです。
基本この3種類のみつばちが活動してくれていますが、この他にもさらに小さい蜂やマルハナバチやハエなども受粉をしてくれています。
ただ問題は、天気が良くないと飛んでくれないということです。毎日のように雨が続いていまして、お天道様に祈るばかりです。
園主 顕太朗