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りんご畑・さくらんぼ畑は草でボウボウです。草の役割。

現在りんご畑やさくらんぼの地面が見えないくらい草が生えています。

暑い日が続いていますが、意外と快適に乗り切っていることを先日ブログでお話ししました。

農家は暑い夏をどう乗り切っているか?

現在のりんご畑です。

草がぼうぼう!
土は全く見えなく、草丈は腰まであります。

とっても作業がしずらいです。たまに耕作放棄地なのではないかと思われたりしていますが、中川果樹園ではこれが夏の畑の普通の状態です。

なぜ草を伸びっぱなしにしているのか?
草が伸び放題だと見た目が悪く、あまりいいイメージがありませんが、とても重要な役割があります。

草は邪魔ものだけど、作物を栽培するバロメーター。

・熱を吸収してくれる
草がなく土の状態のところと草があるところでは、気温が5℃くらい変わってきます。草が生い茂っている土の表面はさらに温度が下がると思います。

・水分の蒸発を防いでくれる。
草が保水してくれたり、草があることで土の表面は乾きにくくなります。

・適度に水分を吸ってくれる。
今年のように、雨が降らない日が続き突然雨が降ると一気に水分を吸ってしまうので、樹にストレスがかかってしまう。
→草が適度に水分を吸ってくれるので、ストレスは緩やかになる。

・ダニがりんごの樹に上がってこなくなる。
ダニは草の中に居てくれるので、あまり樹に上ってこなくなる。
→ダニ剤を散布しなくてもよくなる。農薬の回数減につながる。

・草を刈ったときに肥料分となる。
基本的に肥料を入れていないので、草が重要な窒素分になります。

目に見えにくい効果なので、とてもわかりずらいことになりますが、樹と草は持ちつ持たれつの関係のようです。

野菜栽培と果樹栽培のちょっと違う点かもしれません。

雑草は邪魔だからと言って刈るのは簡単なのですが、かけがえのない存在であることを最近特に感じます。

ただ、草を生やすことで一番の問題は

モグラとネズミが増えること。

モグラとネズミの棲み処には最高の場所のようです。

 

園主 顕太朗

園主中川顕太朗のプロフィール

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