今回は、個人事業主や経営主に対してのことになります。
中川果樹園を父から引き継いで数年、法人化して2期目になります。決算月が3月になるのであと20日間。今期の経営状況もだいぶ明確に分かってきました。
経営主になって避けて通れないのが、決算書をみること。
農家はほとんどが個人事業主。一人一人が経営主になるので、貸借対照表と損益計算書を作らなければなりません。これを見るのが苦手という方も結構多いと感じます。
農業や商工業の研修会で経営の勉強、事業計画を立てることがあります。そこで、数字に苦慮されている方をよく見かけます。数字苦手なんだよね。
でも出てくる計算は、足し算、引き算、たまに掛け算、割り算ぐらいで、難しい数学は全く出てきません。小学校の算数で十分。
私は数学苦手ですが、決算書を見るのは好きです。
数年間貸借対照表と損益計算書を見てきてこれは何のためにあるのだろうかと考えると
目標を達成するためにあるんだ
と思うようになりました。
2年後・5年後こうなったらいいな、ここまで到達できるように頑張ろうと思っても漠然としていることがよくあります。抽象化したものをよく具体的にするための道具が
数字になる
数字に落とし込めなかったら目標を達成することが出来ないだなと感じます。数字は抽象化しているものをより具体化するためのものであるということ。
気持ちの変化が数字に表れるのも面白いです。株式会社中川果樹園は3月が決算なので、一年間の通信簿がもうすぐできあがります。結構楽しみです。
園主 顕太朗