さくらんぼの剪定からりんごの剪定に移ってきました。畑によって雪の量が違うので、なるべく少ない畑から剪定に入っています。この時期は寒暖の差がそのまま作業効率につながるちょっと珍しいパターンなのでお伝えします。
普通に考えて、寒いときよりも温かいときの方が体も温まって作業が進みそうだと思いますよね。でも今はそれが逆なんです。
朝はこんな感じ
そして温かくなると
一目瞭然ですよね。
温かくなるとズブズブぬかるむ
こうなると作業が一気に遅くなります。人間だけならまだしも、脚立までも雪に突き刺して体重をかけて安定させてから上り下りをします。さらに、雪に埋もれた脚立をよっこいしょと引き上げてから移動させなければなりません。
雪の中は足場がないので、人間も脚立も雪を押して踏み固めて足場を作らないと先進むことも作業することもできません。バランスを崩してこけてしまいます。
しかし、その足場は一回きり。
引き抜いてまた新しい足場を作らないといけないんです。
なので、朝と比べると倍以上時間と労力がかかってしまうんです。とくに午後からの剪定は億劫になってしまいます。
早朝のメリットはもう一つあります。
身長が高くなっている
もう一度朝の写真を見ていただきたいのですが、マイナスの世界なので雪の表面は凍って固くなっています。体重をかけても脚立をかけてもその上に立つことができます。
雪の上に立つことができる。
今畑の積雪は70㎝程。私の身長は168㎝。
実質身長238㎝になるわけです。
視界が全く違います。
雪のない状態であれば、脚立を使わないと届かないような枝も届いてしまう。もちろん雪に埋まっている枝もありますが。
なので、朝は
巨人になれるんです。
この状態は雪が凍っているときでないとできないので、10時過ぎると雪はズボズボになります。
雪があるときは朝が勝負ですね。
園主 顕太朗