くだもの栽培しているとなかなか外に出て販売しにいくことができませんでした。日々の栽培業務に追われて、家と畑の往復だけになっていることもよくあります。しかし、妻の積極的な行動力により仙台エスパルで販売する機会を得ることが出来ました。
私にはできなかったことをやってのける妻はとても素晴らしいです。最近は私よりも忙しいのではないかと思うくらい事務作業と毎日のように色んな人に会って営業をしてくれています。本当にありがたいです。
仙台エスパルで開店~閉店時間まで6日間販売してきました。
妻も私も終わった後は結構疲れましたが、非常に有意義な時間を過ごすことができました。雪室が想定していたよりも売れて、何度も取りに行くことに。
直接お客様とお話することはそんなに多くないので、生の声を聞くということは大事だなと思いました。そこで、立ち止まってくれた方といろいろお話する中で、りんごのことについて言われたことがあります。スーパーで買って食べている方の感想3つです。
今年のりんごは高くて!
今年のりんごは蜜入りがなかった!
という言葉が非常に多かったです。あとは
今の時期のりんごは美味しくないのよね
立ち止まってわざわざ話してくれるのは、りんごが好きでいろんなところでりんごを購入してくれる方ばかりです。りんご農家としては心痛い言葉だなと思いました。言われた3つの言葉は私が直接的な原因でないけれども、どれもりんご農家に原因があります。
今年のりんごは高くて!
これは青森や山形でりんごの収量が少なく、市場のりんごの値段が上がってしまったことによるものです。
今年のりんごは蜜入りがなかった!
ふじが蜜入りが少なかったのは、例年よりも10月・11月の天気が温かい日が続いたことにより、低温にあたらなかったことが原因です。
今の時期のりんごはおいしくないのよね!
りんごは収穫後、温度変化によって段々柔らかくなってきます。とくに温かいところに置いておくとみそになりやすくなります。これはりんご農家がいつ収穫したものなのか?どういう風に流通したものなのか?どういう状態で保存したものなのか?を管理できたら解決できる問題です。
りんご農家として非常に心痛い言葉でした。
値段が高いのにおいしくないのであればわざわざりんごを買って食べようという人がいなくなってしまうなと。りんご離れがの要因になってしまっているなと危機感を憶えた6日間でした。
園主 顕太朗