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樹齢50年のさくらんぼの樹がついに枯れてしまいました。

剪定をしているとゆっくり考えられる時間があるので、昨年の収穫状況を振り返り、今年はどのようにするのかを思い巡らすことができます。樹を見ながら今年はどのように剪定するのか?を考えます。

さくらんぼの樹は、大きく分けて地上部(枝)と地下部(根)があります。最も重要なのは地下部の根っこの部分です。根っこがどのぐらい張っているのかをよく観察しなければなりません。しかし、地下部は

見ることができない

本当であれば、土の中を掘って根っこの状態を把握しなければなりません。だから難しいのがくだもの栽培です。くだもの栽培だけでなく作物を栽培する上で最も重要なことになります。苗木の時に掘ったりしますが、成木(樹齢10年以上)になってから掘って確認したことはありません。

正確な根っこの状態を把握することはできませんが、ある程度把握できることがあります。それは

地上部(枝)を見て把握する

根と枝は相関関係なので、根がしっかり伸びていれば枝もしっかり伸びます。根が根が弱っていたり、伸びていなかったら枝は伸びなくなります。根から水分と養分が吸収されていれば枝もしっかり伸びるようになります。枝だけではなく、葉や実にも影響がでてきます。

地上部の枝が適切に伸びていれば根もしっかり張っているな

と確認することができます。この”適切に伸びている”ということも大事で作物や品種によって異なるのでよく観察することが重要です。

前提が長くなってしまいましたが、今回枯れてしまったさくらんぼの樹は幹回りが大人3人くらいある太さだったのですが、恐らく根が伸びていないというよりも腐ってしまって水と養分を吸い上げることができなくなってしまって枯れたのだと思います。

数年前から枝の伸びが悪くなり、いつ枯れてもおかしくないなと思っていました。なので、いつ枯れてもいいように苗木を植えていました。

何が原因かはわかりませんが、寿命を迎えられたのだと思います。今までありがとうございましたと言いたいです。

園主 顕太朗

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