畑に積もった雪は融けてほとんどなくなり、土が見えてきました。そこでみえてくるのが
ネズミの跡
ネズミが通った後がきれいにわかると思います。ネズミの通り道の端は必ず穴があります。この通り道を行き来しながら、土の中に潜り込んでいるのだろうと思います。こんなにきれいにネズミの跡がわかるのは春先の雪解け直後の畑です。
なぜなのかわかりますか?
ネズミは一年中畑で生活しているので、常に走り回っています。夏でも秋でもネズミが作ったトンネルは土の中にあります。ネズミは暗いところを好んで生活します。
冬は雪があるから
土の上でも雪が積もっているので、暗く過ごしやすい環境になるようです。さらに、雪があることにより外敵(ふくろうなどの猛禽類や鳥類)に狙われなくなるのです。
冬にエサがない中で、何を食べているのか?
りんごの根を食べています。私から見てもりんごの根だったら歯ごたえがあって美味しそうだなと思うことがあります。
ただ、りんごの根をかじるということはその分の養分を吸収できなくなるので、樹が弱る原因になります。さくらんぼの樹が枯れたブログを書きましたが、もしかするとネズミが原因かもしれません。
ネズミにとって冬の山形は過ごしやすいようです。
特に今年は雪が多かったからネズミの跡が多いような気がします。
山梨に果樹研修行ったときに、桃農家に
「冬のネズミ対策はどうしていますか?」と聞いたら、「冬のネズミ対策?なぜ?」「冬のネズミの対策なんか考えたことがない」と言っていました。
同じくだもの農家でも地域によってだいぶ異なるようです。雪がある方が人間にとっては厳しい気候に感じますが、ネズミにとっては過ごしやすい環境だということです。
人間は冬寒くて、雪かきにヒーヒー言いながら過ごしている中、雪の中でネズミはぬくぬくと生活しているようです。
園主 顕太朗