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果樹農家が厚底シューズを2年履いてみた!

外仕事がほとんどの果樹農家にとって最も長く常に身に着けているものは”靴”です。雪のないとき以外は常に履いています。そのため購入の時は何回も試着しながら自分に合う靴を選んでいます。

農業人は靴が命。靴にもこだわっています。

毎年1足ずつ履き替えていました。お店でランニングシューズを選ぼうとするといつの間にか厚底シューズの割合の方が多くなっていました。今までは選択肢から外していましたが、選択肢が少なくなってきたため1回試してみようかなと思うようになりました。

そこで2年前に購入して使ってみました。その感想をお伝えします。率直な感想は

意外と良かった

”意外と”というところがポイントです。
果樹の場合は野菜栽培と違って脚立を上り下りる作業が常にあります。なので、厚底だと作業しずらいのではないか?さくらんぼのビニルかけではパイプの上の登るので靴の底が薄い方がパイプにしっかりと密着するので安全だろうと。

 

そんな考えがあったので、厚底靴は果樹栽培に向いていないと決め込んでいました。しかし、靴選びをしているときに店員さんと話しながらちょっと試してみようかなと思い2年前に購入しました。メリット、デメリットをお伝えします。

 メリット

  1. 目線がちょっと高くなったような気になる
    →たった数センチですが、見える景色が変わる
  2. 足が疲れにくい
    →底が厚く固いので衝撃を吸収してくれる。畑は土の上で真っ平らでないので一日歩いていると疲れる
  3. 草で濡れにくくなる
    →底が数センチ厚くなったおかげで朝露などで濡れていても草の丈が低い時は靴が濡れにくくなる
  4. 体の軸が安定する
    →畑はデコボコしているので、バランスを崩しやすいので

 デメリット

  1. 脚立の上り下りはバランスを崩しやすい
    →靴底が厚い分脚立に密着しづらい、ただ落ちるほどでない
  2. 足裏が退化するような気がする
    →薄底シューズのときは畑のデコボコを足裏で感じながら歩いていましたが、厚底になるとそれを感じられなくなる。足裏のマッサージ効果や足裏の筋肉を鍛えづらくなる気がする。

すべての果樹農家に当てはまるとは思いませんが、当初思っていたよりもデメリットが少なかったことがわかりました。特に草丈が低くても朝露の影響で長靴を履いて作業しなければなりませんでした。夏は暑いのに毎日朝は長靴でした。それから解放されるだけでも非常に楽になりました。

2年間履いてみての結論が

厚底と薄底の併用

これが今のところいいのではないかと思っています。朝露がある時は厚底、乾いてきたら薄底に変える。ただ、2足持っていかなければならないことがあるのでそこがデメリットです。

園主 顕太朗

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