くだもの農家の剪定はさみについてお話しします。
くだもの農家にとって最も長く使用する道具です。1~3月の畑に出るときは毎日肌身離さず腰に掛けています。すぐに取り出せるように右利きなので、右手の一番近い所。
剪定(枝を切る作業)には欠かせない道具です。
実際どのぐらい使っているのか数えてみました。さくらんぼの場合は、細い枝を切る時に使っているのですが、30分間で
1158回
剪定ばさみで枝を切っていました。
1時間2316回、
4時間9264回、
8時間18524回
になります。
夕方になってくると握力がなくなってくるのが分かります。なので、太い枝はのこぎりで切るように意識していますが、これだけの回数をこなすのは簡単ではありません。右手が腱鞘炎になってきます。
冬の時期のくだもの農家は利き腕が握力が10ぐらいになるときも多々ありますので、あまり重いものが持てなくなります。子どものような力しか出せなくなりますので、労わって頂ければと思います。
園主 顕太朗