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パスカルのお陰で今の農業あります。

先日、小型のバックホー・ホイルローダーの資格を取りに行ってきました。正確には小型車両系(整地・運搬)特別教育の資格を取るために受講してきました。

一日目は1日びっちり講義を受けて二日目に実技講習です。

今回は、樹の伐根とさくらんぼのパイプハウスを建てるときに必要になってくるので取りにきました。ついでに除雪用に。3トン未満の小型の重機になります。

講習には30人程受けに来ていまして、ほとんどが建設業界の方ばかりかなと思っていたら、半分は異なる業界だそうで、私もその一人です。意外といろんなところで使われているんだなと思いました。
年代も20代から~60代までとバラバラ。

一日目の講習ではテキスト1冊分をすべて網羅しなければならないので、急ぎ足であっという間に終わってしまった印象です。その中で一番記憶に残っているのが、”油圧の原理”の部分です。

大きな機械を動かすときに必ず使われているのが、油圧装置。車のタイヤ交換で使うジャッキも油圧で上げています。なぜ少ない力で車体を持ちあげることが出来るのか不思議でした。その原理が今回初めてわかりました。

物理を専攻している方は当たり前のことだと思いますが、パスカルの原理を応用したものであると。この写真を見てもらえればどなたでも分かるかと思います。

これが小さな力で大きな力を生み出すことが出来る原理だということを初めて知って目から鱗でした。

”人間は考える葦である”という名言を残したぐらいしかわかりませんでした。私とは次元が違う人だなあという印象。しかし、私たちの生活の一部に使われていると思うと一気に関心が湧いてきました。

パスカルさん、あなたのお陰で仕事が出来ています。

という気持ちになりました。

機械化される昭和初めまで農業は人の手ですべて作業をしていたので、一人で出来る面積、量は限られていました。しかし、トラクターなどの機械化が進んだことで大きな面積を栽培することができるようになりました。

もちろん車のブレーキやクラッチ・アクセル、ギアにも油圧が使われています。

今回をパスカルの原理を知れただけでも講習を受けに行ったかいがあったなと思いました。ただ、40歳になって当たり前のことを知らなかったことに反省。

これを知らなかったということは、他の当たり前のことを理解していない可能性があるなと思いました。

 

園主 顕太朗

園主中川顕太朗のプロフィール

 

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