気持ちの切り替えが大事ということは皆さんも感じていると思います。実際の作業で感じたことをお伝えします。
果樹栽培においては、病気と虫の対策は必ずしておかなくてはならない管理作業です。なので、定期的な農薬の散布は、晴れ間をみながら早朝行っています。
今日は、さくらんぼの農薬散布の日。昨日準備しておいたのですが、一つだけ抜けてしまったものがあります。
カッパがない
農薬が直接つかないようにカッパを着て散布していますが、だいぶ使い込んでいたカッパでしたのでちょうど先回廃棄してしまっていました。
気づいたのは早朝3時、店は開いていない。
カッパを着ずに散布するわけにもいかない。いろいろ考えた挙句、
冬用のカッパを着る
という最後の手段になりました。
見ての通り、冬用のカッパなので分厚いものです。さらに、雨風を絶対に通さない漁師が着るカッパです。
想像できると思いますが、カッパを着て真夏に農薬を散布するというのはサウナ状態になります。さらに湿気、汗を絶対に通さないので拷問に近いものがあります。
まだ早朝7時くらいまでは涼しいので何とか耐えられますが、8時・10時位になるともうきついです。
この状況をどう捉えたらいいのか一つの結論が出ました。
痩せるためにこのカッパを着るんだ
と考えることにしました。サウナスーツを着て汗を流すにはちょうどいいではないかと。
そう思えたら、目の前の最悪な状況を受け止めることができました。気持ちがすうっと落ち着いていくのがわかりました。
痩せられるかどうかが重要ではなく、カッパを着て臨むことに前向きになれたのが非常に良かったです。
今、痩せるつもりはないんですねどね。
園主 顕太朗