冬の果物としてりんごやみかんが長い期間食べられますが、家で長期保存ができるのか?ということを考えてみたいと思います。
一般的なイメージとしてりんごは長期間保存できると思っている方が多いと思います。
しかし、これは間違いと言ってもいいと思います。冬、家の台所にそのまま置いていると一日で柔らかくなってしまいます。なので温かいところは厳禁。
りんごの保存において重要になってくるのは、温度と湿度です。一番最適な状態は
温度:0~1℃、湿度:90%前後
この状態を作れる環境は一般家庭ではなかなか難しい。冷蔵庫の温度は冷蔵室3~6℃、野菜室3~8℃、冷凍室-15~-20℃。
冷蔵庫はりんごの最適温度0~1℃で保存できるところはない。
さらに、冷蔵庫は一日の中で開閉するときが何度もあるので、温度が一定ではない。霜取りという作業もあるので、温度が一定になる一般の冷蔵庫は存在しないということになります。
さらに、冷蔵庫内の湿度は低く抑えられるように設定されています。湿度90%になることは稀だと思われます。
結論:家でりんごを長期保存することは難しい。
それでは、どういう環境がりんごに一番適しているのか?
雪の中
雪室りんごが長期保存できる所以です。
雪室りんごの販売→中川果樹園オンラインショップ
一般家庭で保存する場合は、野菜室よりも冷蔵室の方が温度が低いので、冷蔵室での保存をお勧めします。
さらに、りんごを新聞紙で包んでビニル袋に入れて保存するのがいいと思います。温度と湿度がなるべく一定になる状態を作って下さい。
なるべく早く召し上がって頂くことが一番おいしい食べ方です。
園主 顕太朗