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果樹では収量を把握することが経営において大事。

果樹農家は毎年の積み重ねであることを先日お伝えしました。今回は農家の栽培と経営の細かい話しになります。結構込み入った内容です。

果樹農家は毎年異なる品質に頭を悩まされられます。

そこで、データを集めるのが大事ということで、実際中川果樹園で行っていることをお話しします。

株式会社中川果樹園は、家族で経営している小さな果樹園です。さくらんぼ・りんごの面積は合わせて、1.4ha(140a)。果樹専業の農家の中でも小さい面積で営んでおります。

隅々まで目が行き届く半面、収量が限られているので、注文数を制限しなければならなくなります。そこで、今年の収量はどのくらいになるのか?

収穫前に判断するのはかなり難しいところです。実際に収穫してみないとわからないものです。

そこで、収穫始めた時に大体の収量を出すために、これ

さくらんぼの収量表

です。畑ごとに分けて、収量を把握しています。
1つのコンテナごとに量るので、ちょっと面倒なところがありますが、詳細な収量を把握することができます。

本来であれば、さくらんぼの樹一本毎に収量を把握すれば最高ですが、最も忙しい時にそこまで細かくできないです。

さくらんぼの収量表からわかることは
・畑ごとの収量
・一日どのぐらい収穫したか
・秀品化率
・何箱発送したか

農家にとってはとても大切なデータになります。これが毎年積み重なっていくと、収量がだいたい把握できるようになり、
・何人で収穫しなければならないのか?
・何人で詰め・発送作業したらいいのか?
・収穫は何日かかるのか?
・原価を出せるようになる

これがある程度明確になってきます。
かなり面倒な話になりましたが、経営において収量を把握することは必ずしなければならないことです。

 

園主 顕太朗

園主中川顕太朗のプロフィール

 

 

 

 

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