ここ山形県寒河江市では、桜の満開が過ぎて散り始めています。さくらんぼは早いところで5分咲きといったところでしょうか。
さくらんぼは豊作・不作が天候によって毎年左右される作物です。
農林水産省が出しているデータを見て頂ければわかると思います。
作付面積はそこまで大きく変わっていないのですが、収穫量と出荷量が毎年変動が大きいです。
さくらんぼは毎年収穫量が変わるのが特徴です。
収穫量が左右される原因が
蜂が受粉できる環境かどうか
蜂が受粉してくれないと実がなりません。なので、蜂が一生懸命飛び回れる環境かどうかで大きく左右されます。
開花時に晴天18℃以上の日が数日続けば豊作になる可能性が高い
なので、さくらんぼの花が咲いている時に天候が安定して晴れの日が続いてくれればいいなとさくらんぼ農家は思っています。
しかし、今年は例年と異なり花が咲く前に問題が起こってしまいました。開花直前に強い霜が降りてしまいました。
-4℃
の低温にあってしまい”めしべ”が被害を受けてしまいました。開花直前の状態のときにマイナスになってしまうとめしべが焼けて黒くなり落ちてしまいます。
これは”めしべ”がある状態。
こちらは”めしべ”がなくなっている状態。
ちょっと分かりずらいのですが、花びらの中の黄色いのが”おしべ”、その中心に緑色のものが”めしべ”になります。めしべが見当たりません。
実がなっているかどうかの確定は5月中旬位になると思いますが、今の時点で50%~80%がめしべがない状態なので、不作になることが確実です。
生き残った”めしべ”がどのぐらい受粉するかがカギになってくると思います。
園主 顕太朗